子育て中の自分にかける「なんてことないさ」

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母になり、14年が過ぎた。中2の息子は発達障害があり、公立中学の開発学級に通っている。毎朝、集合場所まで送り迎えしていた小学校を思うと、自分の足で通学できるようになり、大きな成長を感じている。

1歳半まで言葉を発せず、3歳くらいで発達障害があることが分かった。最初の子であったので、本当はとにかく悲しくて、悔しい事実ではあったけれど、その事実にあまり向き合わないようにしていたような気がする。

普通の子ができるあれやこれも、この子にはやってこない未来。そんな考えがよぎる時もあったが、ひとまず生きて、元気にいることだけに集中しようと思った。息子が川崎病で入院した時も、病気になったことにフォーカスせずに過ごした。

最近、何度もみている韓国ドラマで、さまざまな責任を抱えている主人公が「誰も自分には“なんてことない”と言ってくれない」と泣くシーンがあった。

子育て中は、子どもが直面している問題に母として胸が押しつぶされそうなこともある。そんな時は、自分に“なんてことないさ”と声をかける。

まずは、自分を軽くしてから、子どもにも“なんてことない”と声をかけるようにしている。

                                  総務 江川

岡崎市に根ざして90年以上

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