梅干

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当院の梅干は厨房さんの手作りです。

朝食にお出しする梅干を患者さんが「美味しい!」と言ってくれると思わず「厨房さんが漬けたんですよ。」と伝えてしまいます。

管理栄養士の斎藤さんが梅農家の人とやりとりし注文し、今年はどんな梅が届くのかドキドキして待ち、厨房の皆さんで洗って、ヘタをとり、追熟し、塩に漬け、天気予報を見て3日間干せる日を考え、ざるに並べて朝から夕方前まで時々裏返しながら干し、また夜になったら梅酢に戻し(梅の状態で戻さないときもあります)、また次の日に干すを3日間繰り返します。(干すまでの期間に紫蘇をを洗い、塩もみし、塩に漬けた梅に投入します。)

もっと多くのの過程があると思いますし、一つ一つの工程でも考えながら悩みながら行っていると思います。梅が届く前から、今年も上手にできるか心配と斎藤さんが話していたことがありました。一つの梅干が患者さんの朝食のお膳にでるまでに多くの手と時間、思いが詰まっています。

どんな仕事でも子育てでも生活でも、その一つのことに大きな背景があると思います。そう思うと一つ一つを大事に丁寧に生活していきたいなと思います。

梅の芳醇な香りのするこの時季、梅干一つから見える世界でした。

                              助産師 藤川

岡崎市に根ざして90年以上

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