家庭、仕事、子供を介した集まりなど、日々さまざまな人と接する。この年齢にもなると、相手のことを理解した上で関われば関係はスムーズになるのはわかっているが、理解するという面倒なことを省いてしまいたくなる。特に、子供を介した大人の集まりは、期間限定であることから、『お互いやるべきことをやって、すぐに解散しましょう』という考えが頭をもたげてしまう。
しかし、これは対大人に限ったことで、自分の子供に関しては、面倒をはぶきたくないと思う。大きくなればなるほど、心配は増えるし、親の経験値やアドバイスが子供の助けになる場面が多いと感じる。だから、自分が親になるまでの過程がスムーズでなければないほど、いろんな問題にぶちあたってきた経験があるほど、より実のある言葉を子供にかけられるのではないかと思う。
そして、時に自分の悩みや問題を、真に解決できるのは自分しかいないということも大人なら知っている。考え方の癖や思考方法のレベルもある程度決まっているなかで、自問自答する。答えは簡単にはでない。
自分との付き合いはずっと続く。だから、子供には自分をまず好きになるように、そして自分を楽しめるようにということしか、究極は言えないのかもしれない。そうしたら、あらゆることも、すっと流れていく気がしている。
総務 江川