少し前ですが、【1%の風景】というタイトルの映画を観ました。
日本の女性の中で、助産院で出産するという選択をされる方が、1%の割合でいるということ。その助産院での妊婦健診や、出産、育児の様子をドキュメンタリーで描いた内容でした。
映画の内容は、賛否両論いろいろありましたが、この映画でひとつ気づかされたことがあります。「待つ」という言葉でした。お産が始まるその時を、じっくりと楽しんで待つ、妊婦さんの姿や、家族、助産師の姿に、大切なことを感じました。
時短、簡単、便利、タイパ、コスパと言われる令和の時代ですが、この言葉に乗っかってはいけない物事は、必ずあります。その中に 出産と子育てが入っていると思います。
時には、便利なものやグッズの恩恵を受けても良いと思いますが、子供と時間をかけて向き合う、手間ひまをかけて、面倒なことをやってみる。その始まりが、出産だと思います。
布おむつを使うこと、無痛分娩を選択しないこと、母乳で育てること・・・。時代が流れて、時代遅れと言われても、伝え続けていきたいことです。
助産師 山田